このページでは、インビザラインとインビザラインGoの違いについて説明いたします。 インビザラインについては、こちらのページに詳細な説明があります。
マウスピース矯正というのは、「少しだけ良くなった歯並び」のマウスピースを装着して、少しずつ、良い位置に歯を動かしていく矯正治療です。
近年は様々なマウスピース矯正の種類が出てきましたが、マウスピース矯正の要は「どの歯に、どのような力を加えると、どのように動くのか?」をいかに正しく理解し、正確なシミュレーションに基づいたマウスピースを作れるか?だと考えています。
このシミュレーションが正しくなかったり、力のかけ方や動き方が現実とかけ離れていれば、歯が動かなかったり、逆にかみ合わせが崩れる原因にもなってしまうからです。
インビザラインは全世界100か国以上で歯並びの治療に利用され、その症例数は1000万件を超えました。つまり、1000万人以上がインビザラインで歯並びの矯正を行い、そのデータが蓄積されている、という事です。この膨大なビッグデータを元にAIが治療のシミュレーションを立て、ドクターが目視で修正して治療計画は完了します。
インビザラインとインビザラインGoは、治療計画の立て方には違いはありません。それでは何が違うのでしょうか?
インビザラインは全体の歯並びを改善することが可能なのに対して、インビザラインGoは、前歯に限定した歯並びの改善を行う治療です。
インビザラインは全ての歯が対象
インビザラインGoは前歯に限定
つまり、奥歯を触らないといけない矯正治療や、かみ合わせも含めた矯正治療は、インビザラインGoでは行うことができません。
逆に、前歯の隙間が気になる方や、前歯の歯並びを改善したい方、短期間で矯正をしたい、という方はインビザラインよりも、インビザラインGoの方が向いていると言えます。
インビザラインで最もよく用いられる「コンプリヘンシブ」というパッケージプランは5年間の矯正治療を予定しています。これは、5年間ずっと矯正し続ける、という事ではなく、5年間の間は何回マウスピースを作り直したとしても、追加の料金がかからない、というシステムで、実際の治療は1年~2年に収まる事が多いです。
それに対してインビザラインGoでは、マウスピースの交換回数が20回まで、と決まっています。
ですので、20回以上のマウスピース交換が必要なケースではインビザラインGoは使えない、という事になります。
1回のマウスピースで動かせるのは、0.2mmから0.25mm程度と決まっているので、4㎜~5㎜程度の移動に収まる矯正治療であれば、インビザラインGoの対象となります。通常1枚のマウスピースを1週間~2週間程度で交換していく事になりますので、20回の交換だと、約5か月~6か月程度で終了することがほとんどです。
矯正治療というと、歯にワイヤーなどをつけ、何年間もずっと治療が続く、というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、インビザラインGoは、目立たずに、お手軽に行える矯正治療です。
当院ではお口の中をデジタルスキャンして、リアルタイムに歯の形を3D画像に出来るiTero(アイテロ)を導入しています。
従来は歯型を取るために、粘土状の印象材をお口に入れる必要がありましたが、インビザラインはこのデジタルスキャンで歯型をとる事ができます。
そして、スキャンしたらその場ですぐに、今の歯並びが良くなるとどのようになるか?のイメージを、簡易的なシミュレーションとして確認することが可能です。
この簡易シミュレーションは無料で行っていますので、スタッフまでお気軽にお声がけください。また、自身の歯並びが、インビザラインGoでも治療が可能なのか、もしくはインビザラインでないと治療できないのか?という質問もお受けしております。
矯正治療は、「やってみないと治療のゴールが分からない」という時代から、治療のゴールを確認してから治療を開始できる時代に変わりました。ぜひ、少しでも気になる事がある方は、ご相談、お声がけ頂けると嬉しいです。
また、簡易シミュレーションではなく、実際に治療をするにあたり、どの歯にどのような力を加えて、どのように歯が動いていくのかを正確に診断した治療計画を出すために、インビザラインGoは別途2万円(税込:2万2000円)がかかります。この治療計画を元に、期間や治療後の歯並びのイメージをご確認いただき、最終的に治療を行うかどうかを決めて頂きます。
インビザラインGoは、インビザラインよりも治療可能な症例の範囲は狭くなりますが、その分、期間も短く、費用もお手頃になります。コンプリヘンシブパッケージが85万円(税込:93万5000円)なのに対して、インビザラインGoは、38万円(税込:41万8000円)と半額以下で治療が可能になります。 また、上下どちらか片方のみの場合は、33万円(税込:36万3000円)となります。
また、治療終了後、後戻りをしないための保定装置(リテーナー)を装着します。この保定装置の費用が別途4万円(税込:4万4000円)必要です。
治療費用、シミュレーション、保定装置の総額がインビザラインGoにかかる費用の総額となります。
インビザライン | インビザラインGO | |
---|---|---|
マウスピースの交換枚数 | 5年間の間は何回でも可能 | 20回まで |
矯正するのにかかる期間 | 通常1〜2年くらい | 5ヶ月くらい |
矯正できる範囲 | 全ての歯を矯正可能 | 上下前歯(前歯から左右の第2小臼歯まで) |
矯正が可能な歯並び | 外科矯正が必要な場合を除く ほとんどのケース |
前歯が少しガタガタした歯並び、 すきっ歯など |
矯正することのできない歯並び | 重度の歯周病を伴う歯並び、 骨格的なレベルの重度の受け口、出っ歯など |
奥歯のかみ合わせのずれ、 重度のガタガタした歯並び、 抜歯が必要なケースなど |
料金 | 85万円(税抜) | 38万円(税抜) ※別途シミュレーション料2万円(税抜) |
食事制限や、気を付ける事はありますか?
マウスピース矯正は、食事の時に取り外しが可能なので、食べ物や日中の生活に制限はありません。しかし1日に20時間以上装着しないと、正しく歯が動きません。ですので、食後や歯磨きの後に、つけ忘れないよう気を付ける必要があります。
痛みはありますか?
ケースによっても異なりますが、痛みというよりは、窮屈感に近いかもしれません。1枚のマウスピースで動かせる量はごくわずかで、ワイヤーを使った矯正と比べても歯に係る力は弱く、すぐに慣れる方がほとんどです。
本当に目立たない?
ご自身の結婚式や大学の卒業式にマウスピースを付けたまま行った方もいらっしゃいます。あとから写真を見ても矯正治療中である事は言われないとわからない、というケースがほとんどです。
本当にシミュレーション通りに動くの?
動かない事もあります。その場合は再度その状態からシミュレーションを行い、マウスピースを再製することで、当初予定していたゴールに近づける事が可能です。
ステキな歯並びを手に入れるということは、素敵な笑顔を手に入れるという事です。口元を気にせず、ためらうことなく大きく口をあけて笑えるということは、きっと今まで以上に楽しく、素晴らしいことだと思います。
当院スタッフもインビザライン経験者です!不明点などありましたら、お気軽にお声がけください。
医療法人英峰会イターナル歯科クリニックは「九州大学歯科医師臨床研修プログラム協力型施設」として厚生労働省より指定を受け、佐賀の地から全国に羽ばたく歯科医師を育成・輩出しています。
当院は質の高い診療を実施するため、オンライン資格確認や電子処方箋のデータ等から取得する情報を活用して診療をおこなっています。