こんにちは、佐賀の歯医者 イターナル歯科クリニックの院長、岩永です。
インプラント治療は一昔は一部の歯医者さんだけが行おう特殊な治療でしたが、今やかなりの歯医者さんで受けることができる、当たり前の治療となりつつあります。
その代わり、インプラント治療が普及するにつれて、トラブルの件数も増えるようになり、テレビや雑誌といったマスコミなどでもインプラントは怖いといった内容の情報が流れることも度々目にします。
それでは、インプラント治療は本当に危ないものなのでしょうか?
私はそうとは思いません。
インプラントは確かに目に見えない骨の中を削ったりする手術が必要になりますので、きちんとした診断、準備、手順を踏まなければ危険な場合があります。しかし、そのような基本的なことをきちんと守り、正しく行われれば、決して危険であったり、怖いものではありません。
その証拠に、海外ではかなりの国で歯を失った際の第一選択の治療法はインプラントとなっています。日本では海外に比較するとインプラントがあまり普及していないのは、保険診療が大変整備されていて、入れ歯保を険で作ることができるた目だと思われます。
しかし、どう考えても入れ歯に比べればインプラントの方がしっかり噛めますし、使い勝手もいいですし、劣っている所は見当たりません。
歯を失った際に将来にわたって生活の質を守るためには、インプラントはぜひきちんと検討していただきたいと思います。
それでは、前述のとおり、インプラントを安全に受けるためには何が大事なのでしょうか?
それは、まずはきちんとした診断を受けることです。
インプラントの診断についても、医療のデジタル化の進歩とともにその診断の精度は格段に上がっています。
そしてその診断に欠かせないものがCTによるシミュレーションです。
CTはレントゲン撮影法の一種で、細かい平面で撮影したレントゲンのデータをコンピューターで再構築することで、立体的な骨や歯の状態を見ることができます。
以前はCTはかなり特殊で高価な機械であったため、大きな病院などでないと撮影することはできませんでしたが、次第に普及が進み、今は一般の歯科医院でも導入している所は増えてきています。
イターナル歯科クリニックでもCTは撮影することができます。
これはイターナル歯科クリニックのCTの機械です。
これを使って、ものの20~30秒で骨の状態をしっかりと調べることができるCTを撮影することができます。
撮影すると、このような画像が出来上がってきます。
これをによって、まさに見たい骨の部分を拡大したり、角度を変えたりして正確に診断することができます。また、専用のパソコンソフトを使って、正確なインプラント手術のシミュレーションを行うことができます。
このようなきちんとした診断を行うと、事前に骨の厚みや硬さ、危険な血管や神経のなどを把握することができるため、手術の安全性は格段に上がります。
また、診断だけでなく、手術を安全に行うためのシステムもいろいろと確立されています。
次回はこのようなシミュレーションを用いて、どのように安全なインプラントを行っていくのかについてご説明したいと思います。